全国的に有名な桑名の「蛤」


 『その手は桑名の焼きはまぐり』の文句でも知られる、三重県桑名市の特産「はまぐり」。木曽三川河口域で漁獲され、古きは、江戸時代より将軍家に献上され、現在も東京などでは、高級料亭でしか味わうことができない「幻の味」として重宝されています。
 桑名のはまぐりは全国でも珍しくなった日本古来の「ハマグリ」種。滑らかな舌触りとやわらかくジューシーな味わいは絶品で、「焼き蛤」は弥次さん、喜多さんでおなじみの「東海道中膝栗毛」でも紹介され、三重県の特産品として全国にその名が知られています。

蛤の「声」を聞く


 蛤を調理する前には、必ず良い蛤かどうか確かめるために蛤同士を手でやさしくぶつけて、音を聞ききます。澄んだ音で『カチッ、カチッ』と音がすれば、それは良い蛤の証拠。ただし、長年はまぐりを扱ってきたベテランの職人でないと違いはわかりません。一つ一つを確かめ、厳選された蛤を丁寧に仕込み、全てのお客様に「満足」していただける料理をめざし、調理しております。
 

こだわりは、
江戸期からの焼き方にあり


 当店は松ぼっくりを使用した焼き方にこだわっています。  江戸時代の本草書『本朝食鑑』には「炙食するに方法があり、松毬火で炙ったものが上く、稲草火・炭火で炙ったものがそれに次ぐ」と記されています。あの『東海道中膝栗毛』にも書かれているほど。このような古来の書物をヒントに試行錯誤を繰り返し、全国でも当店だけの「松ぼっくりを使った焼き蛤」を完成させました。
 

東海道随一の名物
桑名の焼き蛤を
ご堪能あれ


 松ぼっくりで焼いた蛤はその大量の煙によって燻された状態となり柔らかくふっくらと仕上がります。蛤の臭みも中和され松の香りと相まって蛤本来の旨味も増します。
「その手は桑名の焼き蛤」でおなじみの弥次さん喜多さんもこよなく愛し、長い歴史の中で育まれた東海道随一の名物『松ぼっくり焼き蛤』を是非、お楽しみください。

自慢の蛤料理の数々

桑名名物 焼きはまぐり

蛤とお刺身盛り合わせ

蛤の朴葉みそ焼き

はまぐり酒蒸し